Swallow-tailed coat といえば、乗馬、色々なプロトコル、舞踏会、結婚式や披露宴といったハイソなイメージに欠かせない燕尾服。華やかな姿で夏の日に舞うアゲハチョウは英語でスワローテイル(Swallowtail)、見事なネーミングである。アゲハチョウなど蝶類と並びコレクターにも人気の昆虫界のスターは甲虫類であろう。甲虫類はその名のとおり甲冑のような光沢のある厚くて頑丈そうな体をしている。中でも子供たちに圧倒的に人気のあるのがカブトムシとクワガタムシ。映像や写真でよく見かけるクヌギの樹液をめぐる両雄の戦いは、まさにバーバリアン、蛮族の王の決闘の趣がある。王には見えないが王子や騎士の精悍さ、りりしさで人気があるのがカミキリムシだ。 虫の愛好家の中にファンの多いカミキリムシは逞しい肩(本当は胸)をもち、とりわけ見事な長い触角が角のようにも見えることから中国では天牛と呼ばれる。見出しの燕尾服と宝石の後者の方はカミキリムシほか甲虫類のことである。さきほどは甲冑にも例えて甲虫の体は、硬質で光沢があり、しかもその色は赤、青、緑、黄色などいずれも鮮やかでパターンも芸術的。まさにJewelry beetle宝石ビートルズと呼ばれるにふさわしい。里山が見直され、生物多様性の保全が叫ばれる中、ダンディーなカミキリ紳士録をご覧いただきたい。
ラミーカミキリ
阪神間に住んでいたころには、庭の柳に棲みついていました。きれいな虫ですが、東日本でもよく見られます。
ルリボシカミキリの青はこんな色 Truly blue is Ruriboshi Longhorn-beetle
我が家のベランダに飛来した美しき旅人ルリボシカミキリです。
The Blue of Ruriboshi Longhorn-beetle is a recent essay collection written by Dr. Fukuoka. This beautiful beetle visited the terrace in one early shimmering summer day.